Toxic(※閲覧注意)
メッセージは高校の同級生、弘美からだった。

『きょんきょんお疲れー(*^^*) 同窓会、5月の第三土曜日に決定したよー。来れるー?』

「行けるよ」と返事を送ると、すぐに既読がついた。

『よかった(≧▽≦) あ、そういえば聞いて!こないだ豊洲に買い物行ったら、偶然、アヤちゃんに会ったんだけどさあ』

アヤか、私あの子嫌いだしどうでもいい、と思いながら「そうなんだ」と返す。

『アヤちゃんの旦那さん、めちゃくちゃイケメンだった!私ちょっと見とれちゃった(笑)』

…………うわームカつく、気分悪い。

なんであの地味でじめじめした女が、そんなイケメンを掴まえられたのか。

「へー、そうなの?うらやましいね」

テキトーにそう返して、私はアプリを閉じた。

「あー!胸くそ悪いわー」

思わず心の声が口から漏れた。

「どうしたの?彼からじゃなかったの?」

「高校の同級生。今度プチ同窓会やるんだけどね……」

私は円香に、メッセージの内容を軽く話した。

「ふーん。響子だってイケメンの彼氏できたんだからいいじゃない」

「そういうことじゃなくて……」

そもそも柴宮大和は私の彼氏なのだろうか?

よくわからない所だ。

「それにしても、その、アヤだっけ? アンタが誰かを苦手って言うの珍しいわよね」

「あー、そうね。苦手?……ううん、嫌い」

そう答えながら、私は高校時代のことを思い出していた。
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