君に好きだったと伝えるまで…
この時、潤に繋がれている私の手は、多分物凄い熱かったと思う。

なんとか校門まで、逃げ切った。
「悪かったな。手。引っ張って。」と潤が言った。
「大丈夫。疲れた〜」と私は言った。
「ハハハ。ジュースでも奢る。」と潤が言った。
「本当に?じゃ、オレンジジュース。」私は潤に言った。
「わかった。この先にカフェあるから行こ。」と言われ、潤について行った。

カフェに入り、一息着くと
「何描いてたの?」と潤が聞いて来た。
「ん?あ、あれ?浜辺の絵だよ。」私は言った。
「それ、出来たら頂戴。」と潤が言った。
「勿論。良いよ。」私は言った。
「マジ?約束な。」潤はそう言って、小指を出してきた。私も小指を出して
「約束!」と言った。
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