あの夏が飽和する。
黒いカーテンの隙間から光が差し始めて
部屋が少しずつ明るくなる。
── いつの間にか朝だ。
新しいゲームだったから学校から帰って来て
すぐにずっと夢中になりすぎていた。
梅雨時、六月。今日も雨の音が五月蝿い。
僕の名前は 瀬戸口 玲。高校一年生。
なんだか今日は寝ていないし
学校に行く気になれないから休んでしまおう。
学校には熱が出たと嘘の連絡を入れた。
僕は両親と暮らしていないから自分で。
母は僕が二歳の時病気で死んだ。
それからはずっと父から虐待を受け育った。
そして僕が中学二年生の時、父が再婚した。
それから父は全く家に帰らなくなった。
再婚相手と住み始めたのだろう
だから無駄に広い一軒家に僕は一人だ
┈┈┈自由だけど、少しだけ孤独。
学校に連絡も入れた後すぐ
僕はまたゲームの続きを始めた
だけど何だかんだ長時間起きているから
しばらくすると凄い睡魔が襲って来た。
長い時間起きているし少し眠ろうと
ベットに寝転んだ僕は直ぐに眠りについた。