砂時計が止まる日
私がカフェのシフトに入り、私は裏で皿洗いをしていた。
「ゆーちゃん、白川君が来てくれたよ。」
カウンターの方から声がかかり、私は急いで店頭に戻る。
カウンター席に制服姿の白川君が座っていた。
「じゃあ、私は2番テーブルの片付け行ってくるね。」
“きー”こと、希良先輩がカウンターを出ていった。
「ご注文、お伺いします。」
私は白川君にそう話しかけた。
彼はメニュー表から顔を上げて“ハーブティーひとつ”といった。
オーダーをとった私はマスターに伝票を渡した。
「ゆー、今お客さんいないから彼のところ行っていいよ。」
マスターはガラスの瓶に入れられたハーブを取り出しながら言った。
「あ、ゆー。
これ焼いたけど欠けちゃったやつ。二人で食べて。」
厨房から真奈さんがお皿に乗ったクッキーを渡した。
乱雑に並べられたクッキーが急いでいたことをを物語っている。