砂時計が止まる日



しばらくすると下で電話がなった。

一夏かな、と思って下りると学校からで私は少し驚いた。



「はい、もしもし。新垣です。」



『あぁ、新垣さん。体調はどう?』



その声は学年主任で生徒指導部の先生だった。



「だいぶ良くなりました。」



『それならよかった。

それで早速本題なんだけど明日は来れそう?
少し直接会って話したいことがあるの。』



私は少し胸騒ぎがした。



何か私が校則に触れるようなことをしたかもしれない。

他にもバイトだって校則違反ではないけれど特待生で生徒会長の私がバイトをしていると知れたら学校の評判が悪くなるとか。



あとはまだ順位が分かっていないこの前の中間試験が驚く程悪かったとか。



考えれば色々な所に不安がのしかかる。



「わかりました。
明日の放課後ですか?」



『そうね、30分ほど時間をちょうだい。』



私は先生に了承の言葉を返し、挨拶をして電話を切った。

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