砂時計が止まる日
家と駅の間にあるスーパーで安くなっているものを中心に買っていく。
親子で楽しそうに話しながら買い物をしているのを見るとたまに悲しくなる。
あぁ、私は何をしているんだろう。
なんでこんな生活をしているんだろう。
もっと楽しみたい。
青春っていうのを謳歌したい。
だけど、私は今の生活でいっぱいいっぱい。
これ以上どうしようとも思えない。
あの女の子と同じ年齢の頃は何を思わなくてもそれなりの生活がおくれると思えていた。
きっと、あの子も当たり前に明るい未来を頭の中に描いている。
そして、そんな未来を歩いていく。
でも、私にそんなことはない。
周りの子と同じように生きていけた頃に
「戻りたい。」
思わず呟いた言葉を聞いて哀れに思う。
「ムリだってね。」
私の呟きも嘲笑も誰にも届かない。