砂時計が止まる日
誰かが私のことを可哀想って言うかもしれない。
けどそんなことないよ、私は十分楽しかった。
なんの後悔もない。
ただ私のいない世界がどうなって行くのか、それが気になるぐらい。
私がいなくなった生徒会はどうなるんだろう、ちゃんと前に進めるかな。
私がいなくなった学校はどうなるんだろう、私のことを忘れるのかな。
私がいなくなったカフェはどうなるんだろう、今までと変わらないのかな。
私がいなくなった家族はどうなるんだろう、類や心菜はやっていけるのかな。
4歳の頃病気がわかって、色んなことに制限ができて。
それから何か色をなくして、それでも希望を捨てないで生きてきた。
そんな私を褒めてくれますか?
あの頃からずっと、ずっと。
白川君のことを心のどこかで思い続けていました。
ずっと白川君との約束と砂時計が私の生きる希望でした。
あの砂時計は私の心臓でした。
私の居場所になってくれてありがとう。
もし、生まれ変わってもう一度出会えたら。
その時は蓮君の彼女にしてください。
I pray for your happiness forever.
新垣由羅