砂時計が止まる日
前述の通りこの学校ではありとあらゆる面で生徒会に一任されている。
それは予算委員会に至ってもそうであって、各部活、HRクラスはもちろん教職員までも含める。
教職員による不祥事の防止のためでもあるらしい。
去年の予算委員会で教員側のミスでコピー用紙の枚数にズレが出た。
申請して枚数分用意された金額と実際に注文した請求明細が違う、と教員が生徒会に苦情を言いに来た。
当時の役員もほとんどが教員を相手にしては何も言えなかったが、私は会計のプライドがあり譲らなかった。
それに話を聞く中で先生の1人が
『やっぱり生徒に任せるべきじゃないんだ。これだから子供は。』
そう言ったのを聞いて私の中で何かが切れた。
私のプライドだけではなく生徒全体を否定した。そのことが許せなかった。