砂時計が止まる日
Chapter 2

I want you to stay with me.



9月ももう中旬、今日から文化祭期間。
2日間の準備日と当日2日。
片付け日の怒涛の5日間。

生徒会長としての初めてで最大の行事。

クラスでは縁日をやる。



生徒会の仕事が一息つき、クラスに戻った。

午後の運び出し運び入れに向けて前々から用意されていた衣装や小道具の数確認をしていた。

ドアのガラスからそれを確認して教室に入った。



「お、新垣。おつかれ。」

「“会長様”おかえり。」



クラスメイトの一部がそう言うとクラスに笑いが起きる。



「みんなこそお疲れ様。
午後は怪我しないようにね。」



私は窓際の棚に腰掛ける。
肩に紋章をつけた実行委員に進行を再開するように目で促した。



全員が熱心に聞いているのを見て私は安心した。

学年内の5クラスでもこれだけ安定していて、行事にも積極的に参加してくれるのはこのクラスと隣のクラスだけだろう。

うちのクラスは真面目な子と“行事バカ”が多い。

隣のクラスは白川君がいるからみんな自然とまとまる。

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