砂時計が止まる日
タピオカを売っているクラスの場所で行き、無事二人分のタピオカドリンクを手に入れた。
「この後、どうする?」
「どこでも、いいよ。
今は私に合わせてもらったし白川君の行きたいところ行こ。」
私が彼を見上げるとぱちっと目が合い、彼は少し笑ってくれた。
彼が男女関係なく人気がある理由がよくわかる。
こんな綺麗で優しい人が人気にならないわけがない。
「お姉ちゃん!」
私はその言葉に振り返る。
「心菜、類。結局来たんだ。」
2人は昨日の夜、行くか行かないかを迷っていた。
今朝も出した答えを聞かないまま、私は家を出た。
「いいでしょ、ポップコーン!」
「私も昨日食べたよ。」
心菜が私にポップコーンのカップを見せびらかす。
「姉ちゃん、隣は?」
「あぁ、白川君。今一緒に回ってるの。」
私がそう言うと白川君は2人に頭を下げていた。
「あ、心菜。一夏が来たら声かけてって言ってた。
多分今、生徒会室で受付やってるから行ってあげて。」
私はその言葉に心菜は少し嬉しそうな顔をして手を振って去っていった。
「ごめんね。賑やかな子たちで。」
「ううん、大丈夫。
新垣の弟たち見れて良かったし。
話違うけど1年のカジノ、面白いって話だよ。
行かない?」
私は彼の言葉に頷いた。