砂時計が止まる日
私がキーホルダー、ボールペン、ピンバッチのサイズの小さなものをわけずに詰めている時、白川君が声をかけてきた。
「マグカップ、サイズ的に少し隙間ができるけどどうすればいい?」
私はその言葉に少し考えてから答えた。
「私の机に保護シートあるでしょ?
それ使って埋めといて。」
「了解。」
彼はそう言って小さい子がプチプチして遊ぶ保護シート...正式名称、気泡緩衝材を手に取っているのを見て私は作業を再開した。
作業を40分ほどしていると全てを詰め終わることが出来た。
ボールペンとキーホルダーとピンバッチは合わせて3つ、記念冊子は4個、卓上カレンダーは6、紙袋は10個、1番多いマグカップは22個のダンボールになった。
生徒会室の前に並べられた計45にもなるダンボールの山を2人で並んで眺めていた。
「これ、どこに持ってくの?」
「業者の方がホテルまで運んで下さることになってるの。」
トラックはB棟、つまりはここの裏につけることになってて、そこまで私が記念品を持ってくことになってる。
「予定では3時なんだけど白川君のおかげでかなり余裕があるの。」