砂時計が止まる日


そんなことを考えてると昨日のことを思い出し、恥ずかしくなる。



「あー!やっぱりお姉ちゃん白川君のこと好きなんでしょ。」



私の様子を見て心菜がそんなことを言い出す。



「尊敬はしてる!

嫌いじゃない!



でも今以上の関係は求めてません!」



私は投げやりにそう言うと心菜はつまらなそうに頬を膨らませるから私はその頬を両手で挟んだ。



「あ〜!もうお姉ちゃん!」



そう不満を漏らす心菜に私たちは笑っていた。



食事を終えて私とお母さんはレジに並んでいた。



「3226円です。」



私は店員さんの言葉を聞いてお財布を開こうとするとお母さんに止められた。



「ここでぐらいお母さんに払わせてよ。」



「でも、」



私が反論している間にお母さんはお札を取り出す。



「24円のお返しとレシートです。」



「ありがとうございます、ごちそうさまでした。」

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