砂時計が止まる日


蓮side


式典での新垣は凄く凛々しくてやっぱり頼れる会長だな、って強く思った。



はっきり言って中央委員会で新垣が1人で記念品作業をすると言ったと荒木に聞いた時には本当に驚いた。



ぶつぶつと新垣への文句を言う荒木を宥めながらも新垣が心配でならなかった。



パーティーの間におばさんに呼ばれて靴を届けに行った時に見た新垣のドレス姿はすごく綺麗で言葉を失った。

思わず褒めることも忘れ、おばさんに声をかけた。



式典後の最初の登校の月曜日はいつも通りの時間に新垣と荒木がいた。



いつも通り、色んな生徒から声をかけられる会長様。

でもいつもと違ってその横顔には疲れが滲み出ていた。



「な、白川。」



声をかけられて振り向くとクラスメイトの浅田がいた。

浅田は僕が学院長の孫だからと恭しい態度を取る大多数とは違い普通に接してくれる数少ない人の一人。



「これ、お前と会長?」

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