幸せにしたい。
飼育員さんが合図を出して、勢いよく飛び跳ねたイルカの飛沫がかかりそうになった瞬間…


目の前に影がかかり、フワッと香水の匂いがした

「大丈夫ですか?」

『え?』

すぐ目の前に、安室さんの顔があってびっくりする。

横髪からぽたぽたと雫がおちていた。

『すみません!かばってもらって…』

「大丈夫ですよ、天気もいいのですぐ乾きます。」

バックからハンカチを取り出して、安室さんの髪に触れる。

水も滴るいい男とは、まさにこの事なんじゃないのかと思ってしまった…

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