君のところまで走ってみせる





「おーい…美月〜…」

「美月ーーーーー!!!起きなさい!!」

「ん〜まだ…」

「遅刻するわよ!ずっと柚希くん待ってくれてるのはやく行きなさい!」

「ふぁーい…おはよー、柚希…」

「乗れ、美月!遅刻するから!」

「えっ、自転車!?2人乗り!?」

「遅刻したらめんどくさいんだよ、あの先生」

「うぇー。」

2人乗りにがてなんだよなぁ…しょうがない。
遅刻して怒られるよりいいか。


「なぁ、美月。死にてーの?」

「え?」

「はやくつかまって?落ちるぞ」

「ええっ!あー…どこつかまったらいい?」

「もー、めんどくせー。手かせ」

「えっ!まってまって」

「遅刻するから!」

この体勢は…!!私が抱きついてるみたいじゃん!

「ふぅー。ギリギリだぞ」

「…」

「え、おい、美月?」

「ご、ごめん。着いたね!行こ!」

今私顔真っ赤なんじゃ…

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