君のところまで走ってみせる

「ん…」

起きたのは、ちょうどお昼の時間。
ガラガラ

「美月ちゃん、いる？寝てる…かな？」

かなめちゃんが購買で買ってきてくれたパンを持ってきてくれた。

「こんなのしかなかったけど、食べれる？」
ぐぅぅぅ〜

「あははっ。食べれそうだね。」

「んーありがとう〜」

「もう体大丈夫？」

「うん。寝てスッキリしたよ。」

「そっか。もー、美月ちゃんが保健室いるとき
夏目くんずっと心配してたからね。」

「柚希が？そうなんだ。」

ガラッ
「美月！あ…起きてた？」

「ふふふ。きたきた〜」

「もう大丈夫か？ずっと寝ててさ、声かけても起きなくてびっくりしたよ。」

「うん、大丈夫だよ。」

え？なんで？声…かけた？

「夏目くん、休憩になったらビューンって教室出て走って保健室行ってたんだよ。」

「…そうなんだ。」

「おい、言うなよ…」

顔を赤くして顔をそらす柚希を見てると…

「あ、ありがとう…」

こっちまで顔を赤くなる…

「ふふ、私はおじゃまかな。美月ちゃん、またね」

「ええっ！？」
ガラガラ

ちょ、かなめちゃん〜！？