一生分のだいすき
お昼休憩、それは彼と話せる幸せな時間。

そして今、わたしはだいすきな彼をだれもいない空き教室で待っています。ここが彼とわたしの毎回の集合場所。



彼を待っている間、わたしの惚気話をきいてくれませんか?

わたしの名前は藤堂岬(とうどうみさき)

そして、だいすきな彼の名前は



赤羽朔夜(あかばねさくや)くん。


実は、彼。とってもイジワルなんです!
でも、ほんとは優しくてかっこよくて、意外と甘えるときもあったり、ふふふっ

あっ、惚気話はここまでです。もうそろそろ彼がきます。

『ガラガラッ』空き教室の扉が音を立てて開き、彼が入ってきた。

「ぉい、おい!岬」

「朔夜くん?ごめんなさい、考え事してた」

「考え事ねぇ、ふっ、惚気か?」

「ち、ちがうもん!(図星ですぅ)」

「へぇ、じゃあ、誰のこと考えてたわけ?」

「え、えーと、あの私の隣の席の森山くん!
と、とってもおもしろいんだよ?」

「よくまぁ、彼氏のいる前で他の男のこと考えれるよな…、

俺のしか考えれないようにしてやろうか?」
と言った後、背中に痛みが走り、地面に押し倒されていることに気づいた。

『ヒュルッ、』胸元の制服のリボンがほどかれるおとがした。彼の顔が近くなって、やがて私の唇に激しいキスをした。

「んっ、、、ふぁ、」

彼がいきなりキスしてくるものだから変な声がでてしまった。

「冗談だよ、」
冗談にならないです!朔夜くんのばかぁ!
もう!( *`ω´)内心怒ってるけど、体は素直で、朔夜くんの甘いキスに負けて勝手に口が動いてしまった、
「ごめんなさい、その、朔夜くんのこと考えてました///」

「ふっ、顔真っ赤、よくできました。」

そう言って彼はわたしの頭を優しく撫でて、わたしからどいて、お弁当を食べ始めた。
それに続くようにわたしもお弁当を食べ始めた。

もぉ、わたしばっかり振り回されてる!




そのあとは、他愛のない会話をして2人とも別々に、おなじ教室に戻った。

あ、説明遅れてましたがわたしと朔夜くんは内緒で付き合ってるんです!

実は、わたし。中学の頃いじめられていたんです。むかしから、わたしは男の子からよく告白というものをされてました。
それで、女の子から…。

なので、女の子から人気のある朔夜くんと付き合ってると知れればわたしはまた中学の頃のようにイジメられるのかと思うと怖くて。
朔夜くんに伏せるようにお願いしたの。
こんな臆病じゃ朔夜くんに迷惑かけちゃうのに、、、。朔夜くんはおまえが望むならって優しくそのワガママを受け入れてくれて。

なので、このこと知ってるのは数名だけ。

いつか、堂々とカレカノでいられる日が来ますように。なんて、ね…。わたしが強くなればいいだけなのに。






時は過ぎ、午後の授業がおわって。

ー放課後ー

わたしは、素早く鞄のなかに用具をしまった

「みさきー?あれ、また赤羽?」

親友の理奈が話しかけにきてくれた。
彼女は、勉強ができて、スポーツもできて、とっても可愛いまさに、女の子の鏡。

「うん。早く行かないと朔夜くんに怒られちゃうから行くね?あ、また今度駅前にできた可愛い服屋さん行こうね!ばいばい!」

「行こ行こ!可愛くコーディネートするんだから!ばいばい岬!」

手を振るとわたしは、急いで空き教室に向かった。

『ガラガラッ』

「ごめん!朔夜くんおまたせ!」

「遅い、5分遅刻。お仕置き…」

といって、朔夜くんはわたしのことを、ヒョイとお姫様抱っこし、空き教室に置いてある昔保健室で使われていた、ベッドに優しくおろした。


「んじゃあ、今日のお仕置きは岬からキスしてくれよ」

「ええ!!そんな恥ずかしいことできない」
ムリムリムリ!だって、いつも朔夜くんからだもん、でもたまにはいいのかな、わたしからすこし強引にいっても…恥ずかしいけど

「んんんんぅ!分かった!そ、その目つぶってね?」

「ああ。」

短く返事をして、朔夜くんはきれいな目を閉じた。こうしてみると、朔夜くんのかっこよさが増す。
そして、わたしも目を閉じて朔夜くんの唇に自分のものを近づけようとしたが、

『チュッ』んんんんんん??あれ?わたし、まだキスして…

「遅ぇ。」

「だ、だって、やっぱ恥ずかしいもん」

「恥ずかしいか…。やっぱ、俺とこういうことするの嫌か?」

「だから、恥ずかしいだけ!ああ、もう」

『チュッ』

朔夜くんがそんな寂しそうな目でみてくるから!朔夜くんがいけないんだもん!

「あのー、岬さん?そんな可愛いことされると俺歯止めが効かなくなるから、そんときは覚悟しとけよ?」

口元を手で隠して、ほんのり赤くなって目を逸らしてた朔夜くんがいきなり、イジワルな顔して、わたしを見てきたから、さっきしたことを思い出して、顔が熱くなった。
そんなとき、『キーンコーンカーンコーン』

下校終了の合図がなった。

「帰るか。」
朔夜くんはベッドから降りて、火照った顔のわたしを、ベッドから降りるとき、手を貸してくれた。
その日は、わたしも朔夜くんも他愛ない会話をして、2人で帰った。
この時間に下校すると校内に残ってる人はほとんどいないため堂々と2人で帰れる。

ー家ー

朔夜くんとわかれて、自分の家についた。
ただいまー。というとまっすぐ自分の部屋まで向かう
そろそろ定期テストだなぁ、その次は体育祭で、その次は文化祭かぁ、楽しみだなー
朔夜くん頭いいから、勉強教えてもらおっと

そんなことを考えていると、お母さんから、
ご飯だよー、と言われて自分の部屋からでた

そんなこんなで早くもわたしの一日は終わった。
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