最初で最後の恋
『・・・。
貴方に言わないといけない事ですか?』
杉本君を睨みつけながら言う。
「んー。いないんだな。」
この言葉で、私の怒りは爆発した。
『なんなんですか!?
私に彼氏がいてもいなくても、
あんたには関係ないでしょ!?
自分がちょっと・・・。
いや、かなり顔がいいからって調子のらないでっ!!』
杉本君・・・。
いや、この人は杉本で十分だ。
杉本は、口をポカーンとあけて、
私を見ている。
そんな杉本を前に、
私は話し出す。
『私、貴方には一切興味ありませんから。
もう関わらないで下さい。』
そう言って屋上を出ようとした。
「へぇ・・・。
俺にそんな事言うの、君だけだよ。」
何を言い出すんだ。
『それが、どうかしたんですか?』
「気に入った。
意地でも手に入れさせてもらうからね」
・・・・。
呆れた。本当に、この人の
頭の中はどうなっているんだろう。