最初で最後の恋


しばらくしてから、相原が出てきた。


私に何か用?」

冷たく言い放った相原。
その時、一瞬だけ胸が痛んだ。

『相原・・・。』


「何よ?」

『夏・・・。
明後日、朝の9時。
駅で待ってるから』


それだけ言い残して、
俺は戻った。

後ろから
夏の声で、
「どうゆうことよ!?」
と叫んでいるのが聞こえたけれど、
振り向かずに歩き続けた。


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