死の惑星
星を救うのなら、問題に目を向けなければならない。それは、人間の愚かさを突きつけられる残酷な瞬間だ。しかし、問題を知らなければ前には進めない。真実を学び、問題を受け入れ、話し合っていかなければならないのだ。

「さて、次はどんな話をしようか」

レイチェルがアルバムをめくり始める。国ごとにきちんとアルバムは整理されていた。

アイスランド、イギリス、ウクライナ、エジプト、オーストラリア、韓国、キューバ、クロアチア、ケニア、コートジボワール……。地球には本当に様々な国があるんだとエリオットは目を見開く。

セドリックはギリシャのアルバムを、ビアンカはノルウェーのアルバムを手に取って眺めている。そのアルバムの中には、美しい遺跡や自然などが載っていた。

エリオットもポーランドのアルバムを手に取る。フランクリンが、「おっ!ポーランドか!かっこいい伝説のある国だぞ」と目を輝かせる。

「そうなんですか?」

「ああ!ポーランドは俺のお気に入りの国の一つだ!」

「食器とかもとってもおしゃれなのよ!」

レイチェルが間に入ってきて、アルバムをめくる。かわいらしい柄の食器の写真がある。
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