死の惑星
エリオットは走って広場へと向かう。広場に向かうまでにあるお店では、科学を使った道具でみんな仕事をしている。

様々な薬品の匂いや、実験が失敗する音。エリオットは急いで待ち合わせ場所へと向かう。

酸性雨によってドロドロに溶けて、一体何なのかわからなくなってしまった石像。この石像の前がエリオットが友達と待ち合わせる場所だ。

もうすでに友達は待っていた。

同い年なのにエリオットよりもずっと高い身長、手に科学に関する分厚い本を持ち、真面目な優等生のような雰囲気の男子と、白い肌に赤い目、肌と同じく白い髪を三つ編みにし、真っ白なコートを着た無表情の女子が立っていた。

「遅刻だぞ!エリオット」

エリオットに笑いながら言う男子。

「……大丈夫。私もさっき来た……」

無表情から少し表情を崩し、エリオットに優しい目を向ける女子。

「お待たせ〜!今日も冒険しようぜ!」

エリオットは元気に笑う。

男子の名前はセドリック・ノア。父親は有名な化学製品の会社を経営している。女子の名前はビアンカ・オリーブ。アルビノの女の子だ。
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