死の惑星

三人は砂漠をひたすら歩き続ける。右を見ても、左を見ても砂だけだ。

靴の隙間から砂が入り込む。それでも、三人は何かに惹かれるように歩き続けた。

そして、一時間ほど歩き続けた時、セドリックがエリオットの肩を叩いた。

「なあ、あれって何だろう…」

セドリックが指差す方向には、ほとんど砂に埋もれた何かがある。頑丈な鉄で作られた謎の物体。

「これ、惑星調査員の乗っている宇宙船だ！！」

エリオットが興奮しながら言う。そしてすぐさま宇宙船のもとへと走り、掘り起こし始めた。

すぐに「手伝う」とビアンカがエリオットの隣にしゃがむ。セドリックも本を置き、掘り始めた。

数十分かけて、ようやく宇宙船の半分が見えてきた。大きな窓が一つある小さめの宇宙船。

「中がどうなってるか楽しみだ！」

「この星を救う何かがあるかも！」

エリオットとセドリックはそんなことを言いながら、掘っていく。ビアンカは黙々と無表情に掘り続けた。