死の惑星
その時だった。

ドンドンドン、という大きな音が宇宙船の中から聞こえ始める。

「中に人が…!?」

さっきまで無表情だったビアンカが顔色を変え、宇宙船から少し離れる。エリオットとセドリックも顔を見合わせた。

ドーーーーーン!

大きな爆発音のような音を立て、宇宙船の分厚い扉がゆっくり開いていく。中からは白い煙が上がっていた。

どんな人が乗っているんだろう、とエリオットの胸は高鳴る。

中から宇宙服に身を包んだ二人の人が現れた。顔はヘルメットを着用しているため、わからない。しかし、すぐに二人はヘルメットを外した。

「やあ、助けてくれてありがとう!君たちは命の恩人だよ!」

無精ひげを生やし、赤茶色の髪を一つに束ねた男の人が言う。

「トラブルが起きてこの砂漠に不時着したの。でも砂にすぐに埋もれてドアが開かなくなっちゃって…。このまま死ぬかと思ったわ〜」

長い金髪の女性が笑いながら言う。

「おっと!自己紹介しないとな!俺はフランクリン・クラーク。惑星調査員として百年地球にいたんだ!」

「同じく惑星調査員のレイチェル・ヒストリアよ!フランクリンとは同期。地球にいたの。よろしくね!」
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