ねぇ、こっちを向いて
ねぇ、こっちを向いて



私のクラスの笹倉くんは、勉強ができて運動神経が良くて、その上顔までも完璧。


「笹倉くん!今日も、どっか行こうよ〜」

「うん、いいよ。未亜ちゃん。」

「ほんと?やったぁ、笹倉くん好き〜」

「あはは、俺も未亜ちゃん好きだよ。」


……うん。完璧。……完璧?


私は、はぁっ…とため息をこぼして教室を出た。


あんな、女たらしの男の子なんか完璧じゃない!



< 1 / 15 >

この作品をシェア

pagetop