貴方の為なら私は…2






それからというもの、由夢は話しかけて来なかった


そう、それでいいんだよ由夢…


俺のことは忘れて、幸せになるんだ…


ずっとそう思っていた。


はぁ…こんなに惚れたのは初めてなのに…


初恋が散々な形で終わるんだな…笑えるぜ…


由夢はたまにこっちを見ている。


ただ、その目がとても辛そうで、悲しそうで、


一体何考えてるんだ…?


由夢、お前が…お前がわからない。


そんなときだった。


「野崎さ〜ん、ちょっと来てくれる?」


「はい。」


駄目だ、駄目だ由夢‼行くなっ‼


そう思っているのに、声がでない…


そしてスカンクどもは由夢と一緒に消えた…








俺は今由夢を探している。


「チッ どこだ由夢‼」


すると…


「教えてくれてありがと」


これは…由夢の声?


そして由夢は走っていった。


目立った外傷も無かったので、少し安心して


教室に戻った。


…そして、冒頭へ戻る。




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