OLが暴走族に絡まれた
「胡桃 唯望 、25歳。短大卒業後、就職。
3年前に母が他界し、現在は実家で義父と二人暮しだ。完全に普通のOLだな。」
輝月がスラスラと資料を読み上げてくれる。
確かに勤めてる会社も、別に怪しくないし、学歴だって同様だ。
「あぁ確かに…ってちょっと待て。実家の住所、おかしくねぇか。」
「実家の住所?」
そこには、他県の住所が表示されている。
唯望は実家暮らし。
しかし今日の唯望はどう見ても会社の帰りだった。
「その住所、間違ってねぇか。」