OLが暴走族に絡まれた

「ミオが冷めるのはガチギレした時ぐらいだな。」

透弥くんの言葉に、ヒヤリとした。

私、そんなに嫌がられてるの?

無理じゃん。

だったら…

「最後に冷めたのいつだっけ?」

歩希さんが輝月くんの方を向く。

「忘れたのか?おまえのせいで大変だったのに。」

「ありゃ、俺?何したっけ?」

「おまえが学校でミオのペンを女に貸したんだろ。」


…そんなことで?!

「あー、そうだったそうだった。女絡みになるとすぐガチギレして、ほんとめんどいんだよなー」

歩希さんはそう言うと、私の方をじっと見つめて

「だからよろしくね、唯望ちゃん。」

と言ってきた。


この人、私が諦めかけてるのに気づいたの?




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