耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー

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(警戒、されている……?)

初めてキスをした翌日の、遠巻きに怜を見ながら警戒心丸出しの子猫のような姿を思い出す。

(あれは今思い出しても可愛すぎるな。)

ふっと笑いが漏れそうになるのはなんとか堪えるが、口元が緩むのは抑えきれない。
竹下に気付かれないうちに、怜はその口元と逸れそうになった思考を元に戻した。

(俺に何か言いたい事や聞きたい事でもあるような、そんな感じもするのだけど……)

もしかしたら、少し強引に進め過ぎたのかもしれない。
そんな考えが怜の頭に浮かぶ。

美寧が“恋人練習”だと言い出したことを良いことに、自分都合でそれに乗じているという自覚が、怜にはあった。


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