耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
元気を取り戻した美寧に安心したのが、怜はキッチン下から取り出したものを鍋に入れている。
「ところでれいちゃんは何をしてるの?」
「ああ、これですか?これは、実験です。」
「実験?」
「ええ。」
キョトンと小首を傾けた美寧の前で、怜はその鍋に水を入れ火に掛ける。しばらくするとぐつぐつと湧き上がった鍋の火を止めると、怜はそれ以上鍋に触らなかった。
「実験結果はまた明日。」
なんだか楽しげな怜の様子に、美寧は良く分からないまま首を縦に振った。