耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
明らかに肩を落とした美寧の顔を、怜が隣から覗き込んでくる。
「美寧にも負担をかけてしまって申し訳ありません。」
「負担……。」
「俺は家にはあまり居ませんが、美寧が無理をすることはありません。これまで通り、」
「無理なんてしてないよ!」
美寧は思わず声を張り上げていた。
「私には負担もかかってないし無理なんてしてない。」
怜の目を見て言葉を続ける。
「れいちゃんが忙しいのに、これまでみたいに何でもやって貰ってばかりなんて、私がいやなの!私だって少しはれいちゃんの役に立ちたいの。」
「ミネ…」
「でも私に出来ることなんてほんの少しだけだし、料理だってまだ全然出来ないし……今日だって、結局れいちゃんのお世話になってしまって……もしかしたられいちゃんにとっては、私がいない方が一番楽なんじゃないかって…」