耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「私…ヤキモチ妬いたの………?」
口に出した瞬間、突如としてものすごく恥ずかしくなった。カーッと体が発火したみたいに熱くなる。
「えっ、…ええっ!」
人生で初めての“ヤキモチ”に、驚きのあまり動揺する。
「ミネ?」
頭上から怜に呼ばれているが、その声も今のミネの頭の中には届かない。
(こ…これが“ヤキモチ”なの!?)
怜の手料理を他の女性に食べられたくないなんて、まるで母親を独り占めしたがる幼児のようだ。
(は…恥ずかしすぎるっ!こんなこと、誰にも思ったことないのに……)
とっくに成人を迎えた大人の女性のすることではない。
恥ずかしいやら情けないやらで、美寧は思わず両手で赤い顔を覆った。
「……えっと、ミネ?大丈夫ですか?」
何やら真っ赤になった顔を覆って俯いてしまった美寧に、怜は不思議そうに首を傾げている。