耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「―――ma minette」
耳のすぐ横で囁くような声がした。
「嬉しいな……」
「え?」
「嬉しい。」
はっきりとそう言われ、美寧は思わず顔を上げる。
すると、すぐ目の前の甘やかな瞳とぶつかった。
「ヤキモチを妬いてくれる程度には、俺のことを好きになってくれているってことだろう?」
「っ、」
「ミネ……もし嫌だったら言って。」
「嫌って何が?」―――そう訊ねようとした瞬間、美寧の唇に怜のそれが押し当てられた。