耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
高柳が口にした言葉に、美寧は閉じかけていた目をパッと見開いた。
「トーマ…ビール……」
「ナギが勤めているのは【Tohmaグループホールディングス】という会社で、ビールをはじめとしたアルコールや飲料を作っている会社なのです。今日の手土産も【トーマビール】のものです」
「手前味噌な土産で悪いな」
斜め前で頷いている高柳を、美寧は食い入るように見つめた。
「ミネ?」
黙ったままの美寧を不思議そうに怜が覗き込んだ。
「わ、私…やっぱりちょっと酔ってるみたい!もう部屋で休むね!」
言いながら突然立ち上がった美寧に、怜が軽く目を見開いた。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……。ナギさん、ごめんなさい…あの、私のことは気にせず、ごゆっくり……」
軽い会釈をした美寧は、高柳が何か言う前にきびすを返し、あっという間に自分の部屋へ引き上げて行った。
【第十一話 了】 第十二話に続く
「トーマ…ビール……」
「ナギが勤めているのは【Tohmaグループホールディングス】という会社で、ビールをはじめとしたアルコールや飲料を作っている会社なのです。今日の手土産も【トーマビール】のものです」
「手前味噌な土産で悪いな」
斜め前で頷いている高柳を、美寧は食い入るように見つめた。
「ミネ?」
黙ったままの美寧を不思議そうに怜が覗き込んだ。
「わ、私…やっぱりちょっと酔ってるみたい!もう部屋で休むね!」
言いながら突然立ち上がった美寧に、怜が軽く目を見開いた。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……。ナギさん、ごめんなさい…あの、私のことは気にせず、ごゆっくり……」
軽い会釈をした美寧は、高柳が何か言う前にきびすを返し、あっという間に自分の部屋へ引き上げて行った。
【第十一話 了】 第十二話に続く