旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
『お願いだから、心配させないでくれ』
六時半過ぎ。広々とした使い勝手の良いキッチンで味噌汁の味をみる。
「……ん、美味しい」
火を止めて今度は厚焼き玉子を作っていく。
その時、自分の左手薬指にはめている結婚指輪を見ると、にやけてしまう。もう何度にやけただろうか。
新婚初夜の次の日の朝、彼は「サプライズは成功したみたいでよかったよ」と言うと、甘いキスを落とした。
さらに「指輪は絶対外さないでね。芽衣が俺の奥さんだって証だから」なんて言いながら。
俊也さんと夫婦になって、そろそろ一ヵ月が経とうとしていた。
織田先輩から引き継いだ仕事は大変だけれど、その分とてもやり甲斐があり、毎日が充実している。
まだまだ勉強の日々でもあるけど、覚えることがあるというのは実は楽しいことだったりするし。
問題の夫婦生活はというと……どうなんだろう、それなりに順調と言ってもいいのかな?
「あ、そろそろ俊也さんを起こさないと!」
名前で呼ぶことにもすっかり慣れ、今では会社で『門脇部長』ではなく、危うく『俊也さん』と呼んでしまいそうになることもしばしば。
「……ん、美味しい」
火を止めて今度は厚焼き玉子を作っていく。
その時、自分の左手薬指にはめている結婚指輪を見ると、にやけてしまう。もう何度にやけただろうか。
新婚初夜の次の日の朝、彼は「サプライズは成功したみたいでよかったよ」と言うと、甘いキスを落とした。
さらに「指輪は絶対外さないでね。芽衣が俺の奥さんだって証だから」なんて言いながら。
俊也さんと夫婦になって、そろそろ一ヵ月が経とうとしていた。
織田先輩から引き継いだ仕事は大変だけれど、その分とてもやり甲斐があり、毎日が充実している。
まだまだ勉強の日々でもあるけど、覚えることがあるというのは実は楽しいことだったりするし。
問題の夫婦生活はというと……どうなんだろう、それなりに順調と言ってもいいのかな?
「あ、そろそろ俊也さんを起こさないと!」
名前で呼ぶことにもすっかり慣れ、今では会社で『門脇部長』ではなく、危うく『俊也さん』と呼んでしまいそうになることもしばしば。