旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
その頃から再び両親から、結婚の話が持ち上がった。姫乃が亡くなって十年以上経つ。そろそろ身を固めてはどうかと。
少しずつ考え方が変わり始めていた頃に、芽衣が商品部にやってきたんだ。
昴の妹のはずなのに『姫野』と名乗る彼女に違和感を覚え、なにより苗字とはいえ、姫野だなんて気にならないわけがない。
昴から気に掛けてくれと連絡をもらっていたから、余計に目で追うようになった。
やる気いっぱいで、だけどそれが妙に空回りする時がある。だが、努力家でなにより笑顔が最高に可愛い。
姫乃が亡くなってから、目が離せなくなる女性と出会えたのは初めてだった。一年が経つ頃には、気持ちは確実に大きくなっており、惹かれていた。
姫乃以上に好きになれるかもしれない、そう思った矢先に昴から芽衣が婚活していると聞き、誰もいないオフィスで『結婚したいな』と言う彼女と鉢合わせし、チャンスだと思った。
それに婚活先で出会った、どこの誰かもわからない相手と結婚されるくらいなら、俺と結婚してほしかったから。
少しずつ考え方が変わり始めていた頃に、芽衣が商品部にやってきたんだ。
昴の妹のはずなのに『姫野』と名乗る彼女に違和感を覚え、なにより苗字とはいえ、姫野だなんて気にならないわけがない。
昴から気に掛けてくれと連絡をもらっていたから、余計に目で追うようになった。
やる気いっぱいで、だけどそれが妙に空回りする時がある。だが、努力家でなにより笑顔が最高に可愛い。
姫乃が亡くなってから、目が離せなくなる女性と出会えたのは初めてだった。一年が経つ頃には、気持ちは確実に大きくなっており、惹かれていた。
姫乃以上に好きになれるかもしれない、そう思った矢先に昴から芽衣が婚活していると聞き、誰もいないオフィスで『結婚したいな』と言う彼女と鉢合わせし、チャンスだと思った。
それに婚活先で出会った、どこの誰かもわからない相手と結婚されるくらいなら、俺と結婚してほしかったから。