旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
チェックインをして部屋に入るなり、荒々しく唇を奪われた。

「んっ……俊也さんっ」

「芽衣……」

呼吸ができないほど深く、熱い舌が私の身体を甘く融かしていく。

そのまま抱き抱えられベッドに下ろされると、すぐに俊也さんが覆い被さってきた。

「ごめん、マンションまで我慢できそうにない」

苦しそうに表情を歪める彼は色っぽくて、胸が苦しくなる。

「私も我慢できそうにありません」

そっと腕を伸ばして、彼の身体を抱きしめた。

「……芽衣っ」

それから彼は、何度も私の名前を愛しそうに呼び、一晩中抱いた。

宣言通りめちゃくちゃになるほどに……。
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