旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
『俺と出会ってくれてありがとう』
「俊也さん、見てくださいあの小さな手」
「可愛いな。……あ、指食べてるぞ」
ベビーベッドでスヤスヤと気持ち良さそうに眠る織田先輩の娘さんに、私と俊也さんはメロメロになる。
今日は俊也さんと織田先輩のお宅を訪ねていた。商品部を代表して出産祝いを届けにきたのだ。
「すみません、みんなにも気を遣わせちゃって」
申し訳なさそうに言いながら、織田先輩はお茶を淹れてくれた。それをテーブルに並べると、私たちと一緒に赤ちゃんを愛しそうに見つめた。
「でもこうして仕事のことを気にせず、子供との時間を過ごせるみんなに……とくに姫野さんには感謝しています。……あ、もう門脇さんね」
本当は俊也さんの苗字は『青野』なんだけどな。
でもまだ俊也さんが社長のひとり息子ということは伏せられている。
「芽衣は期待以上によくやってくれている。だから今は安心して子供との時間を大切にしろ。……旦那さん、まだ一度も子供に会えていないんだろ?」
「……はい」
「可愛いな。……あ、指食べてるぞ」
ベビーベッドでスヤスヤと気持ち良さそうに眠る織田先輩の娘さんに、私と俊也さんはメロメロになる。
今日は俊也さんと織田先輩のお宅を訪ねていた。商品部を代表して出産祝いを届けにきたのだ。
「すみません、みんなにも気を遣わせちゃって」
申し訳なさそうに言いながら、織田先輩はお茶を淹れてくれた。それをテーブルに並べると、私たちと一緒に赤ちゃんを愛しそうに見つめた。
「でもこうして仕事のことを気にせず、子供との時間を過ごせるみんなに……とくに姫野さんには感謝しています。……あ、もう門脇さんね」
本当は俊也さんの苗字は『青野』なんだけどな。
でもまだ俊也さんが社長のひとり息子ということは伏せられている。
「芽衣は期待以上によくやってくれている。だから今は安心して子供との時間を大切にしろ。……旦那さん、まだ一度も子供に会えていないんだろ?」
「……はい」