旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
どうか私と彼を見守っていてください。俊也さんのことは、あなたの分まで絶対に幸せにしてみせます。
彼女と約束を交わして目を開けると、隣で俊也さんはいまだに手を合わせていた。
その様子を見守っていると、ゆっくりと目を開いた彼は私を見て「悪い」と呟いた。
「どうしても芽衣と、姫乃に会いに来たかったんだ」
そう言うと彼は私の肩に腕を回し、墓前に向かって言った。
「姫乃、紹介する。芽衣だ。……俺、彼女と絶対幸せになるから。だからいつまでも隣で幸せを見守っていてくれ」
俊也さん……。
笑顔で姫乃さんに報告する彼に涙が零れ落ちた。
声が出ず、私はただ姫乃さんに向かって頭を下げることしかできなかった。
「ありがとうな、今日は付き合ってくれて」
「いいえ。私も一度挨拶したかったので嬉しかったです」
帰り道、駅に向かいながら歩いていると、さわさわと緑が揺れる音が木霊する。
すると彼は足を止めて空を見上げた。その横顔を見つめていると、俊也さんは眩しい笑顔を私に向けた。
「芽衣、愛してる」
「……えっ!?」
急になにを言い出すかと思えば……!
彼女と約束を交わして目を開けると、隣で俊也さんはいまだに手を合わせていた。
その様子を見守っていると、ゆっくりと目を開いた彼は私を見て「悪い」と呟いた。
「どうしても芽衣と、姫乃に会いに来たかったんだ」
そう言うと彼は私の肩に腕を回し、墓前に向かって言った。
「姫乃、紹介する。芽衣だ。……俺、彼女と絶対幸せになるから。だからいつまでも隣で幸せを見守っていてくれ」
俊也さん……。
笑顔で姫乃さんに報告する彼に涙が零れ落ちた。
声が出ず、私はただ姫乃さんに向かって頭を下げることしかできなかった。
「ありがとうな、今日は付き合ってくれて」
「いいえ。私も一度挨拶したかったので嬉しかったです」
帰り道、駅に向かいながら歩いていると、さわさわと緑が揺れる音が木霊する。
すると彼は足を止めて空を見上げた。その横顔を見つめていると、俊也さんは眩しい笑顔を私に向けた。
「芽衣、愛してる」
「……えっ!?」
急になにを言い出すかと思えば……!