旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
「門脇部長がうちの会社の後継者って、どういうことですか? ……門脇部長は、門脇部長じゃないんですか?」
カッコよくて仕事がデキて、誰にでも気さくに声を掛けてくれる人。ハイスペックな彼だけど、誰にも本気にならない人で独身貴族で……。私が知る門脇部長が、本当の姿ではなかったの?
真実を知りたくて、運転中の彼の横顔をジッと見つめる。
「俺がうちの会社の跡取り息子だって言ったら、芽衣ちゃんはプロポーズを受けてくれなかっただろ?」
「……え?」
意味深なことを言うと、門脇部長はハザートランプを点けて路肩に車を停車させた。
そして真っ直ぐに私を見つめる。
「ずるいと言われようと、俺は芽衣ちゃんと結婚したかったんだ」
真剣な面持ちで放たれた言葉に、胸が熱くなる。
だけどすぐにドキドキしている場合じゃない! と自分を奮い立たせる。
「じゃあ本当なんですか? ……門脇は母方の性で、アオノの後継者だという話は」
恐る恐る問うと、彼は頷いた。
カッコよくて仕事がデキて、誰にでも気さくに声を掛けてくれる人。ハイスペックな彼だけど、誰にも本気にならない人で独身貴族で……。私が知る門脇部長が、本当の姿ではなかったの?
真実を知りたくて、運転中の彼の横顔をジッと見つめる。
「俺がうちの会社の跡取り息子だって言ったら、芽衣ちゃんはプロポーズを受けてくれなかっただろ?」
「……え?」
意味深なことを言うと、門脇部長はハザートランプを点けて路肩に車を停車させた。
そして真っ直ぐに私を見つめる。
「ずるいと言われようと、俺は芽衣ちゃんと結婚したかったんだ」
真剣な面持ちで放たれた言葉に、胸が熱くなる。
だけどすぐにドキドキしている場合じゃない! と自分を奮い立たせる。
「じゃあ本当なんですか? ……門脇は母方の性で、アオノの後継者だという話は」
恐る恐る問うと、彼は頷いた。