旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
愛人の子だろうと、お父さんの子供に変わりないもの。
きっと彼もご両親に勧められていたのは、どこかの社長令嬢だろう。
目を丸くさせる門脇部長に、自分の考えを述べた。
「見ず知らずの相手と結婚するより、一年以上一緒に仕事をしてきた私の方が気心も知れていますし、なにより私だったら、ご両親も門脇部長の結婚相手として納得するからですよね?」
途端に彼は困り顔を見せた。
「まいったな……正解」
そしてあっさり認めると私との距離を縮め、顔を覗き込んだ。端正な顔が間近に迫り、胸が早鐘を打ち始める。
「とにかく両親に結婚を急かされているんだ。……俺の立場を知るキミなら理解してくれるだろ?」
「そ、それはそうですがっ……!」
お兄ちゃんも散々結婚を急かされている。だけど過保護な彼は、『俺が認めた相手の元へ芽衣が嫁ぐまでは、絶対結婚しない』なんていう、とんでもない宣言をした。
おかげでお父さんから私に、縁談話が舞い込むようになった。
きっと彼もご両親に勧められていたのは、どこかの社長令嬢だろう。
目を丸くさせる門脇部長に、自分の考えを述べた。
「見ず知らずの相手と結婚するより、一年以上一緒に仕事をしてきた私の方が気心も知れていますし、なにより私だったら、ご両親も門脇部長の結婚相手として納得するからですよね?」
途端に彼は困り顔を見せた。
「まいったな……正解」
そしてあっさり認めると私との距離を縮め、顔を覗き込んだ。端正な顔が間近に迫り、胸が早鐘を打ち始める。
「とにかく両親に結婚を急かされているんだ。……俺の立場を知るキミなら理解してくれるだろ?」
「そ、それはそうですがっ……!」
お兄ちゃんも散々結婚を急かされている。だけど過保護な彼は、『俺が認めた相手の元へ芽衣が嫁ぐまでは、絶対結婚しない』なんていう、とんでもない宣言をした。
おかげでお父さんから私に、縁談話が舞い込むようになった。