旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
「でもさ、芽衣ちゃんは俺に守られ続けるか、俺以外の相手と結婚して、立ち向かわずに逃げ続ける人生でもいいのか?」
「それは……」
言葉が続かない。――そう、だよね。私が結婚をして久我の家から出たいのは、ただ逃げているだけ。
さっきだって門脇部長に『守る、絶対嫌な思いをさせない』と言われ、本当に? と心が揺れてしまった。
だけどそれは、間違っているんじゃないかな。
門脇部長と結婚して彼に守られる人生と、彼以外の久我の家とは縁もゆかりもない相手と結婚して逃げる人生。
どちらの道に進んだとしても、私は本当の意味で幸せになれるのだろうか。
少し考えてみるものの、幸せに過ごせる気がしない。
門脇部長に守られるということは、いつまでも怯えて暮らすということじゃないのかな? それに久我の家を出たって、他人には一生なれないよね。
答えにたどり着いた時、彼は力強い声で言った。
「俺は芽衣ちゃんに、逃げることなく立ち向かってほしい。キミはなにも悪いことをしていない。言わせたいやつには言わせておけばいい。大切なのは芽衣ちゃんが自分の人生を、どう幸せに生きるかじゃないのか……?」
「それは……」
言葉が続かない。――そう、だよね。私が結婚をして久我の家から出たいのは、ただ逃げているだけ。
さっきだって門脇部長に『守る、絶対嫌な思いをさせない』と言われ、本当に? と心が揺れてしまった。
だけどそれは、間違っているんじゃないかな。
門脇部長と結婚して彼に守られる人生と、彼以外の久我の家とは縁もゆかりもない相手と結婚して逃げる人生。
どちらの道に進んだとしても、私は本当の意味で幸せになれるのだろうか。
少し考えてみるものの、幸せに過ごせる気がしない。
門脇部長に守られるということは、いつまでも怯えて暮らすということじゃないのかな? それに久我の家を出たって、他人には一生なれないよね。
答えにたどり着いた時、彼は力強い声で言った。
「俺は芽衣ちゃんに、逃げることなく立ち向かってほしい。キミはなにも悪いことをしていない。言わせたいやつには言わせておけばいい。大切なのは芽衣ちゃんが自分の人生を、どう幸せに生きるかじゃないのか……?」