旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
「やっぱり芽衣を嫁に出したくない! 芽衣、結婚は取りやめにしてくれないか!?」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん……」
周囲の目など気にせず、私を抱きしめて大きな声で言うお兄ちゃんに、恥ずかしくなる。
すると門脇部長がすぐに救いの手を出してくれた。
「バカか、お前は。芽衣ちゃんをさっそくバツイチにするつもりか」
お兄ちゃんから私を引き離すと、門脇部長はギュッと私の手を握った。
「芽衣ちゃんのことは俺が責任を持って幸せにするから、昴もいい加減シスコンを卒業して、久我の家のためにも早く結婚しろ」
「うるさい!」
文句を言いながら涙を拭うと、お兄ちゃんは門脇部長を指差した。
「俊也だから芽衣を託したんだからな! 俺の信用を裏切るようなことはするなよ」
最後にもう一度釘を差すと、お兄ちゃんは「またな、芽衣」と言いながら去っていった。
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん……」
周囲の目など気にせず、私を抱きしめて大きな声で言うお兄ちゃんに、恥ずかしくなる。
すると門脇部長がすぐに救いの手を出してくれた。
「バカか、お前は。芽衣ちゃんをさっそくバツイチにするつもりか」
お兄ちゃんから私を引き離すと、門脇部長はギュッと私の手を握った。
「芽衣ちゃんのことは俺が責任を持って幸せにするから、昴もいい加減シスコンを卒業して、久我の家のためにも早く結婚しろ」
「うるさい!」
文句を言いながら涙を拭うと、お兄ちゃんは門脇部長を指差した。
「俊也だから芽衣を託したんだからな! 俺の信用を裏切るようなことはするなよ」
最後にもう一度釘を差すと、お兄ちゃんは「またな、芽衣」と言いながら去っていった。