残酷なこの世界は私に愛を教えた
エピローグ



◇◇◇




今日は2学期終業式の前日!



つまり、3学期からは3年生は自由登校となってしまうので、これから隼人と食べるお昼が中々無くなるかも知れないということ。




「来てくれるかなあ……」



思わず不安になりため息混じりにそう言うと、隼人が私の横でのんびりと声を出す。



「来るよ、多分」



実は、これからは中々揃うのが難しくなるだろうと思って隼人に頼んで中田先輩に連絡してもらい、私も麻友子に来てくれるように言ったんだ。



でも凄く迷った。



麻友子の告白から、二人は1度も姿を見せていない。



私がその二人を呼んで良いのか、揃ったところで前みたいに楽しい時間になるのか、分からなかった。



来てくれなかったどうしよう、気まずい空気になったらどうしようとずっと言い出せずにいた。



それで昨日、隼人に言ったら……。



『ああ……でももう2ヶ月以上経つしなあ……。ま、呼んでみようぜ! 駄目だったら俺がなんとかしてやるから、な?』



その言葉に私は勇気を出して呼んでみたんだ。



来てくれるかな……。







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