【短】もう…離さないで


音楽プレイヤーをある程度小さくして、明るい街にきた


冬の夜、恋人さんたちは手を繋ぎ、鼻を赤くして歩いてる








(、寒いよ良太郎)










良太郎に温めてもらいたい










ふと誰かに腕を掴まれた














これが少女漫画だったらきっと掴んでくれたのは良太郎だろう

でも違う

良太郎の手とは違う感触










恐る恐る振り返る











「お一人?こんなに冷えちゃって、、、

俺らが温めてあげようか」




は?










二人の男が立ってた

なんなんだろこの状態、状況

ナ、ナンパ!?



周りを見渡したら、あまりよくない雰囲気の場所へ来ていた









(、、やばい?)


「遠慮しときます」

腕を振り払おうとしてもほどけない


「遠慮は無用」

腕を引っ張られ、歩かされ







怖い、、、


怖さで涙が出るなんて、初めてかもしれない
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