そんな私は…
「っは?」

「何故、当の本人は、知らないんですか?」

「…私は其処まで深く関わってないから…知らない。だけど、幼い頃からの環境を考えたら、一度も祝って貰った事がないんじゃないかな?」

ピリリリリ
「あっ!私だ。…」
ピッ

「もしもし。」

「私。」

「レイ?!」

「あのね〜…」

「?」

「詮索しないでって…言わなかった?」
後半は、低い声だった。思わず固まってしまい…視界に写る皆の表情が見えた。

「な、何が?」
戸惑いながら、レイに聞いた。
< 101 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop