そんな私は…
「ボソ…暴行されてたらしい…」

「(驚)!!!」
目玉が落ちそうなほど、目を大きく開かせていた。

「郷田…」

「へぇ〜…あたしの読みは、当たってたんだね…」

「単なる病死ではないと見破ってたんですね?…流石…」

「…身体には…殴られた跡とかなかったようですけど…どうして分かったのですか?」
いつの間にかノートパソコンに目を向けながら、話し出す紫乃。

「痣とか無くても、分かるの。不思議だよね…透視という名の武器を生まれながらにして持ってるんだから。嫌でも分かってしまう。分かりたくないものとかも見えちゃうから(苦笑)」
困った様な、何処か諦めている…そういう表情が現れていた。
< 112 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop