そんな私は…
「ねぇ…どうしたの?」
私の耳元で静かに聞いてくるカナ。
其れに答える事はなく、静かに教室の扉を開けて、出た。

「無視は酷いなぁ〜…」
と言うカナを

「レイが俺達2人に言う事があるらしい。そのことに関して誰にも知られずに場所を移動しろ…と。」

「ふ〜ん…」

「自分で聞いといて…ハァ」

「何処に向かってるの?屋上は駄目でしょ…」

「あぁ…」

他の教室は授業だからか、静かな廊下を歩く俺達。

暫く歩き、1つの教室の前で足を止めた。

「此処…俺しか知らない秘密基地…?」

「プッ…フフフフ」

「何が面白いんだ?」
不機嫌になる紫乃。
秘密基地…プッ 

「チッ」
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