そんな私は…
「あっはい!ありがとうございます。」
そう言った時、ふと視線を感じた。
「見慣れない顔ですね…」
へ?と思い上を見ると…
「か…りん?」
私を見て驚く目の前の男の子。
もしかして…あの子が言ってた婚約者って…彼なの?
ふ〜ん…丁度良いわ…ニヤリ
落とせそうだし…このままあの子になりきれば…!
確か呼び名が、“しー”だった筈。
「うん!久しぶりだね…しー!」

「花梨…どうして此処に?まだ向こうにいるはずでは…。」
驚いた様な顔をする彼。

「本当はそんなんだけどね…早くしーに会いたかったの!」
この喋り方どうも癪に障るのよね〜。

「そうですか。此処にいると言う事は…転入生になるのですか?」

「うん!」
それから、理事長室まで案内してくれた。
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