そんな私は…
「では、私は授業が始まるので、戻りますね?」
と言って、“偽の”花梨から離れてこの事を大翔達に伝える事にした。

……


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ガラガラガラ

「紫乃、おはよう!」

「柊くん、おはよう!眉間にシワ寄せてどうかしたの?」

「あ…いえ、何でもありません。」
と苦笑いしながら、大翔達の席に向かう。

「…何かあったの?」
カナが聞いてきた。其れに教室の中にいた全員が俺の方に視線を向けた。

「…草加さんを絶対に守って下さい。其れから…レイラと柏木さん、羅夢に紅林にも、この事を伝えて下さい…今回の転入生は…少し面倒なので…」

「詳しく説明してくれねぇか?」
…あれから父親と話した結果…月に一度、会う事になったそう。今の両親と下した決断らしい…。

「今回の転入生は、私の婚約者と瓜2つなんです。私と羅夢…草加さんしかわからないと思います。ですが、レイラの話では、南雲の人間だと言う事が分かりました。」

「それで、危険だから守れって事か…」
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