そんな私は…
「しー…叶ちゃんと関わってないよね?」

「カナは、私の命の恩人です…」

「で、でも!!」

「“花梨”、例え貴女でも出来ません。裏切る行為はしたくありません。」

「コクリ…分かった…ッ」
誰にも見えない様に私を睨む“花梨”。

私を睨む“花梨”を紫乃、レイラさん、耀君と芽衣が見ていたなんてこの時は知らなかった。

「“花梨”…授業始まるので、戻られてはどうですか?」

「えぇ〜しーといたい〜」
ぶりっ子…と化かした偽“花梨”。

「早く戻ったらどうなの?何しに来たの?」
ズバズバ言う叶…を見て

「ヒィ…コワイ…」
とまたしても泣く“花梨”。

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